設計イノベーションを加速させるCreo 5.0

あらゆる面で設計者をサポートするCreo 5.0

設計製造分野のデジタル技術で最先端を行くPTC社が提供している3次元CAD「Creo」。最新バージョン「Creo 5.0」は、設計者の業務効率を改善し、より良い設計が行えるよう六つのメイン機能をはじめ、さまざまな改良と強化がなされています。

1.生産性を向上させるユーザーインターフェイス

元来、操作性の高いユーザーインターフェイスを持つCreoですが、Creo 5.0ではさらに大きく改善されました。カスタマイズ可能なミニツールバーの拡張および細分化により、繰り返して行っていた作業や測定作業をよりすばやく簡単に済ませられるようになりました。

ユーザーインターフェイスのカスタマイズも可能だ

強化された主な機能

  • スケッチ領域を使用してのジオメトリ作成。
  • ラウンドや面取りのついたモデルを除去や順序変更などの作業をせずにドラフト作成。
  • 工具で加工する形状を正確なジオメトリで表現する3Dスイープ。
  • ベンドリリーフの長さ制御や高度な認識で不要な変形を防止。

2.トポロジー最適化

トポロジー最適化機能がCreo 5.0に完全統合されました。

PTC社独自の技術により、最適化したモデルをB-Rep(境界表現)で構築することで、複雑な形状を滑らかに表現し、かつ高速計算で処理します。そのまま設計に利用できるため、設計者が楽に効率よく解析を行えます。

3.3Dプリント性能

現状、複数のシステムを用途に応じて使い分け、多くの工程を経て3Dプリントを行ってはいませんか?

Creo 5.0は、設計からモデルの最適化、解析、3Dプリント適正のチェック、データ送信まで、全ての工程を同一システム内で行える利便性を備えています。

3Dプリントチェック時には、Creo 5.0がプリンター内にある材料を把握し、モデルに対して使用可能な材料の選定や製造見込み時間の算出などを自動で行います。Materialise社の金属サポート材生成技術も加わり、実用可能なグレードの金属部品をCreo 5.0から直接プリントできます。

4.金型加工

NC加工のツールパスを生成するCAM機能もCreo 5.0に完全統合されてています。Creo 5.0では、3軸多面加工や4軸および5軸の位置決め加工をサポートし、高速加工にも対応しています。フィーチャベースおよびジオメトリベースで効率の良いツールパスを生成します。設計変更が発生するとツールパスも自動で再生成されるため、NCデータ作成にかかる時間を短縮できます。

さらに、CAMエンジンで定評のあるドイツModuleWorks社のモジュールを統合したことで、モールド加工に関する同社のノウハウを利用でき、材料除去シミュレーションも可能になりました。

5.流体解析

Creo 5.0では、設計者向けに開発された熱流体解析(CFD)ソリューションを利用できます。形状領域のほか、空気や液体などの領域をも1ステップでモデル化し、高品質なメッシュを自動生成します。

高精度なCFDソルバーで解析結果を算出できるため、設計者が手を煩わせることなく設計検討や改善を行えます。豊富で高性能な解析機能を持ち、設計者だけでなく解析専任者にとっても有用なツールです。

6.Uniteテクノロジー

複数のCADシステムを使用している場合、CADファイルをデータ変換して別のCADに取り込むインポート方式が主流です。しかし、互換性の問題により、モデルの修正や再作成などの手数が発生してしまう場合があります。

CreoのUniteテクノロジーはデータ変換にかかる時間とコストを削減する「マルチCAD環境」での作業をご提供します。精度の高いインポート機能に加え、Creoの持つファイルオープン機能は他社のCADデータ(CATIA、SiemensNX、Solidworks)を変換せずにCreo上で直接開けます。 Creo 5.0より、オープン機能の対応可能CADにAutodesk社のInventorも加わりました。

アセンブリ全体としても部品単位としても読み込めるため、必要に応じて必要な部品のみを選択して作業を始められます。設計変更が発生した場合でもCreo 5.0 で読み込めば自動更新され、設計プロセスを円滑に進められます。

マルチCAD環境を自由にするPTC Creo Unite Technology