Creo Parametricは大規模アセンブリに強い?

メモリー消費を考慮してCADを選ぼう

「Creo Parametricは他CADと比べてどれくらい大規模アセンブリに強いのか?」というご質問をいただきます。

「Creo Parametricは、パラメトリックCADの中で最も大規模アセンブリの扱いに長けている」とお答えしていますが、その理由を詳しくご紹介します。

メモリー消費がポイントに

世の中にあるどのようなソフトウェアでも、そのソフトウェアを使用しているときはPCのメモリーを消費します。何かデータを開けばそのデータ分だけメモリーを消費し、そのソフトウェアを終了しない限り基本的にメモリーを消費し続けます。もし使用しているPCのメモリーが足りなくなれば、そのソフトウェアはスワップ領域(仮想メモリー)を利用して性能は低下し、メモリーオーバーで強制終了してしまうでしょう。

この理はCADも同じです。大規模アセンブリを開いた際は非常に多くのメモリーを消費し、例えそのデータを閉じてもCADそのものを終了させない限りメモリーは消費されたままです。そうすると続けて別のアセンブリを開こうとした場合、最悪の場合にCADはメモリーオーバーを起こして強制終了してしまいます。

Creo Parametricはメモリー管理が優秀

Creo Parametricは、他CADと比べてメモリー管理が一段と優秀です。Creo Parametricはメモリー管理をOS任せにはせず、自身で必要のないメモリーを解放する「メモリー掃除機能」を持っています。そのため、Creo Parametricをわざわざ終了させなくても、未使用メモリー領域を自ら解放し常に最適なメモリー状態で作業を行えます。

CAD上でさまざまなデータを開き作業する際、データが大きければ大きいほどメモリー管理がいかに重要か想像に難しくありません。Creo Parametricはメモリー管理をOS任せにするのではなく、自ら最適なメモリーのみを消費します。それにより、大規模アセンブリでもメモリーを最大限に効率よく消費するために、ほかのパラメトリックCADと比較して最高のパフォーマンスを発揮できるのです。

3D CADの大容量化・複雑化に伴い、アセンブリや部品も大規模になる傾向にあります。動作速度の低下を防ぎ安定かつ軽快に編集を続けるためにも、このような工夫がなされているCADを選ぶことも考慮に入れていただければと思います。