Creoの配管・配線設計はオプション製品が必要?

従来のパッケージと随分変わった標準機能

製造業における設計製品には、多くの配線機能を持つものがあるかと思います。Creoで配線設計するには、PCX(Creo Piping and Cabling eXtension)というオプションが必要です。

以前は、Creoのパッケージの中でも高いグレードに標準搭載されていましたが、現行パッケージでは最小構成であるCreo Design Essentialsでも標準搭載されています。新パッケージでは従来に比べ、機能面でも過去にはオプション扱いだったものが標準搭載され、さまざまな設計環境に応じることができます。

配管編集機能の強化

配管経路編集を直感的かつ簡単にできる新機能が追加されました。

従来は経路を編集する際、寸法編集で長さを変更したり、不要な経路を削除したりして新たな経路を作成し、既存の経路につなげるなど、幾つかの操作を行う必要があり、煩雑になる場合がありました。

新機能「パイプセグメントを除去」では、一つのコマンドの中で「不要な経路」と「経路編集したい範囲」を選べば、経路の削除や(必要に応じて)新たな経路の作成まで自動的に実施できるようになりました。配管の経路編集操作は頻度が高い操作でもあり、非常に便利です。

配線機能 ケーブル色のストライプ定義が可能

Creo 4.0まではケーブル、ワイヤーなどの被覆色が単色のみ定義できましたが、Creo 5.0からストライプ色が定義できるようになりました。ストライプの定義も縦・横・幅・間隔・開始位置など柔軟な定義が可能です。

締結部品ライブラリの強化

ネジやナットなどの締結部品のライブラリは、IFX(Creo Intelligent Fastener Extension)という拡張機能(Extension)でご提供しています。 フレームなど鋼材部品やそれに付随する締結部品のライブラリもAFX(Creo Advanced Framework Extension)という拡張機能(Extension)でご提供しており、これらAFX、IFXでも幾つか機能が改善されています。

Creo 5.0では、ヘリコイルという部品がIFX、AFXのライブラリに追加されました。 ヘリコイルという部品は、「ネジ山がつぶれてネジが取り付けられなくなる」や「アルミ材にタップ加工」などへ対応するために使われる部品です。そのため、プレビュー機能や、コマンドのUIなども改善され、直感的で使いやすくなっています。

これらの新機能は配管・配線設計の機能をお使いのお客様はもちろんですが、まだ配管・配線設計機能を使っていないお客様もぜひご活用ください。