SOLIDWORKSのデータ互換機能をご存じですか?

設計現場では、レガシーデータや別部門のデータ、協力企業で作成されたデータなどを活用する際、異機種CADのネイティブデータや中間フォーマットデータの受け渡しが発生します。そのため、CADシステムには異なるデータ形式のインポート・エクスポートが求められます。

SOLIDWORKSはさまざまなデータ形式のインポート・エクスポートに対応しています。また、取り込んだデータの問題を検証する機能や品質チェック機能などを搭載しているため、データ授受だけでなく、スムーズな設計業務にも役立ちます。

インポート/エクスポートに対応するデータ形式

SOLIDWORKSは各種中間フォーマットやネイティブデータのインポート/エクスポートに対応しています。ほかのトランスレーター機能を用いることなく直接データを扱えるため、効率的にインポートデータを使用できます。

ファイル形式インポ―トエクスポ―ト
3D XML
Adobe Illustrator
AdobePhotoshop
AdobePortable DocumentFormat
ACIS(.sat)~R22R22
Autodesk Inventor11~
CADKEY19、21~(マルチボディ部品)Ver21~
CATIA Graphics~V5R22~V5R22
CATIA V5~V5R22×
DXF 3DR14 ~
DXF20132013
DWG20132013
高度圧縮グラフィックス5
HOOPS18.16
IFC2x32x3
IDF2.0~3.02.0~4.0
IGES5.35.3
MechanicalDesktop4
PADS(注1)
Parasolid~最新バ―ジョン~最新バ―ジョン
PDF
Prostep EDMD(注1)
Pro/Engineer(Creo)Creo2.0~20
Rhino4
Scan To3D(注1)
ファイル形式インポ―トエクスポ―ト
Solid Edge~最新バ―ジョン
STEPAP203/214AP203/214
STL11
TIFF
U3D
Unigraphics10~
VDAFS22
Viewpoint3.0.11
VRML~2~2
  • (注1)SOLIDWORKS Premiumが必要

インポートデータのチェック・修復機能

SOLIDWORKSにインポートしたデータに対して、ソリッドを構築する上で問題となる「不正な面」や「隙間」の有無をインポート診断により検証し、自動で修復できます。

[インポート診断]による問題分析・修正

[インポート診断]による問題分析・修正

データの品質に配慮したチェック機能

エンティティチェックやジオメトリ分析機能では、SOLIDWORKS上のデータに対してCADデータの品質(PDQ)に影響を及ぼす「微小なエッジ・面」「鋭利な頂点」を自動で検索できます。CADデータを他システムで使用する際、事前に品質をチェックしておくことで、エラーの起こりにくいデータを作成できます。

  • [エンティティチェック]による微小エッジの検索

    [エンティティチェック]による微小エッジの検索

  • [ジオメトリ分析]によるCADデータの品質チェック

    [ジオメトリ分析]によるCADデータの品質チェック

インポートボディをフィーチャー化するFeatureWorks機能

中間フォーマットを取り込んだ際、フィーチャー・履歴を持たない単一ボディとして認識されるため形状変更が難しくなります。

SOLIDWORKSでは、FeatureWorks機能を用いることで単一ボディの各形状を認識しフィーチャー化することができます。これにより、インポートボディでも変更したい部位をフィーチャーとして扱えるため、スケッチやパラメーター、フィーチャーを容易に編集できます。

FeatureWorks機能により、フィーチャー・履歴のないインポートデータも編集できるように

FeatureWorks機能により、フィーチャー・履歴のないインポートデータも編集できるように

手動によるデータの修正に対応可能なサーフェス機能

インポートデータの状況に応じて、手動による修正作業が必要になる場合があります。SOLIDWORKSなら豊富なサーフェス機能を用いることで、このようなデータ修正にも対応可能です。

機能概要
面の削除問題となる面を取り除く
フィルサーフェス問題となる面の隙間を埋める
オフセットサーフェス指定したサーフェスをコピーする

ロストサーフェス

  • スケッチやエッジを輪郭・ガイドカーブに指定してサーフェスを作成。
  • 隣接するモデルエッジを用いてエラー面に変わるサーフェスを作成可能。

境界サーフェス

  • サーフェス全側面に正接・曲率を保持するサーフェスを作成。
  • 隣接するエッジを用いてロフトよりも精度良くエラー面に変わるサーフェスを作成可能。

フィルサーフェス

  • 閉じたスケッチや3Dモデルのエッジから接触、正接、曲率の面を作成。
  • モデル内の隙間や削除された面を埋めるサーフェスを作成可能。

面削除

  • 面を削除、同時にパッチやフィルで穴埋めするようなサーフェスを作成。
  • モデル内の不正な面を削除し、修正可能。

サーフェス機能によるデータの修正例

SOLIDWORKSはサーフェス機能も豊富に搭載しているので、柔軟にインポートモデルの修正ができます。

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