ミスミ(MISUMI)が開発したSOLIDWORKSアドオンソフトを使ってみた
部品メーカーのミスミが提供する無料3D CADデータライブラリー「RAPiD Design」の使用感は…?
FAメカ部品を販売しているミスミが構想~詳細設計で使える無料の3D CADデータライブラリー「RAPiD Design」を開発しました。
RAPiD DesignはミスミFAメカの99.9%の商品をカバーする充実したライブラリーから、簡単に欲しいデータを探し出してSOLIDWORKSに取り込めます。ほかにも型番の作成が不要になるなど、設計作業の工数を削減するさまざまな機能をそろえています。
CADデータのダウンロードが不要
従来サプライヤが提供するCADデータを使用するには、データのダウンロード・解凍・変換が必要でしたが、SOLIDWORKSにRAPiD Designをインストールしておけば、この手間を省けました。CADデータを直接インポートするので、商品データを選択するだけでSOLIDWORKSで直接開くこともアセンブリファイルに構成部品として挿入することもできました。
自動で型番作成されるから、誤発注の防止にも
RAPiD Designで部品の仕様を入力するだけで、型番が自動作成されました。この機能のおかげで型番を作成する手間や入力ミスを省け、誤発注の防止にもなると感じました。
また、作成された型番はファイル名やファイルプロパティに埋め込まれます。ほかにも、商品名、材質、単価など設計で使用する情報がプロパティにあらかじめ付与されていました。
インポート後にも形状・スペックが変更可能な設計柔軟性を追求
SOLIDWORKSへCADデータをインポートした後でも、RAPiD Designのインターフェイスから簡単に形状・スペックを変更できました。設計変更によって形状・スペックを変更した場合、本来はCADデータを毎回ダウンロードする必要があるため、この手間の削減は魅力に感じます。
アセンブリ品は合致拘束を適用済みで提供
リニアガイドやトグルクランプといった商品は、あらかじめ合致拘束が適用されたアセンブリデータで提供されています。従来のダウンロードデータのようにアセンブリ拘束を付ける手間がなくなり、動きの再現がすぐに行えました。
また、寸法・形状変更時にもこの拘束が保持されているため、大幅な手間と時間の削減につながると感じました。
RAPiD Designの利用は無料
設計作業の全ての工程をSOLIDWORKS上で完結することができるRAPiD Design。簡単な操作で工数削減と品質向上を実現でき、設計者にはうれしいソフトといえます。しかも利用は無料なので、まずは触ってみるのはいかがでしょうか。