今回は地形からくる風向特性を考慮した上で、窓の配置・大きさ、部屋のレイアウトなど建物の換気性能を評価した設計を行います。前編では、Vectorworksで作成したデータをFlowDesignerにインポートし、解析用に調整するところまでをご紹介します。FlowDesignerの便利な機能に注目です!
主な内容
- ネスティングとは
- CADデータのインポート
- 解析結果・考察 など
今回は地形からくる風向特性を考慮した上で、窓の配置・大きさ、部屋のレイアウトなど建物の換気性能を評価した設計を行います。前編では、Vectorworksで作成したデータをFlowDesignerにインポートし、解析用に調整するところまでをご紹介します。FlowDesignerの便利な機能に注目です!
建物内の風の流れを見える化し、窓の配置・大きさ、部屋のレイアウトなどの設計に役立てたい。そのために、建物の換気性能を評価する。
今回は卓越風向(注1)「北風」を想定している。ビル周辺では、必ずしも卓越風向通りの風が流れるとは限らないため、建物単体ではなく周辺の建物・地形の影響を考慮したシミュレーションをする。なお、建物・地形データはVectorworksで作成した。
解析ソフトFlowDesignerで読み込み可能ファイル形式のうち、VectorworksではIFCと3ds、二つのファイルへの出力ができます。今回は利用しやすいIFCデータを採用しました。IFCデータは個々の部品について属性ごとにカテゴリー分けされているため、修正箇所が少なく済むため採用しました。
Vectorworksから出力したIFCファイルをFlowDesignerにインポートします。同時に建物の中の形状も取り込むことができます。
CADデータをインポートした際に、データによってはオブジェクトの面が正しく表示されない場合があります。FlowDesigner上のオブジェクト修復ツールでデータを修正すると、地形の面を修正して正しい状態にすることができます。
IFCファイルをインポートして作成した解析モデルでは、オブジェクトが窓、壁などの属性ごとにカテゴリー分けされているため、比較的簡単に解析用に設定することができます。
FlowDesignerでは、オブジェクト単位(バラバラの状態)でインポートできるため、窓・開口のどこを開けた状態にするかをFlowDesigner上で設定できます。これまでだと、開閉パターンに応じてCADデータを複数用意してインポートし直す手間がかかりましたが、FlowDesignerを使えば、一度のインポートで済みます。
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本トピックスでご紹介しきれなかった内容を資料にまとめています。もちろん無料!ぜひお役立てください。
FlowDesigner解析事例 地形・街区一体での自然換気解析
主な内容