CATIA V5 3D設計の基本となるメカニカル・デザイン

3D設計の中核をなすメカニカル・デザインモジュール群。構想設計から3Dモデリング、アセンブリ設計、作図などの基本的な機能から板金、金型設計、3D図面対応などの多彩な機能群はCATIA V5による3D設計を支える基本機能です。

モジュール一覧

パート・デザイン(PD1、PDG)

ソリッドモデリング機能を提供するモジュールです。パラメトリックフィーチャー、ブーリアン、設計テーブル、パワーコピーなどの強力なモデリング機能により、複雑な形状でも容易に作成・編集が行えます。

フィレットやドラフトが作成できません!

アセンブリ・デザイン(AS1、ASD)

パート・デザイン製品で作成した部品を組み付けるモジュールです。組み上げたプロダクトに対し干渉チェック、重量算出、断面表示などが行えます。また部品リストのエクスポートも可能です。

インタラクティブ・ドラフティング(ID1)

詳細図面を作成するモジュールです。寸法や注記の作成機能やよく使う製図シンボルの作成・登録機能をご提供します。ジェネレーティブ・ドラフティング製品を補完し、お客様の図面作成作業をサポートします。

ジェネレーティブ・ドラフティング(GD1、GDR)

3Dモデルを元に図面化を行うモジュールです。三面図やアイソメ図、断面図などを作成する機能をご提供します。作成された図面と3Dモデルにはリンク関係が結ばれ、3Dモデルに加えられた形状修正を簡単に図面に反映することができます。

ワイヤーフレーム&サーフェス(WS1)

ソリッドモデリングを補うサーフェス機能を提供するモジュールです。標準的なサーフェスの作成、編集機能によりPDGとの混在モデリング機能をご提供します。

ヒーリング・アシスタント(HA1)

インポートサーフェスのチェックを行うモジュール。IGESデータなど外部からインポートされたデータに含まれがちなサーフェス面の重なりや隙間などの不具合箇所を発見、修復のためのサポート機能をご提供します。

HA1 解説動画

2Dレイアウト for 3Dデザイン(LO0、LO1)

3D設計環境の中で2Dドラフティング機能が利用できるモジュール。使い慣れた2次元機能を使って構想検討が行えます。また、出来上がったデータには後工程に必要な情報が盛り込まれ3D図面として伝達できます。LO0はLO1の機能限定版で、LO1で作成された情報を閲覧できます。

3Dファンクショナル・トレランシング アノテーション(FT1、FTA)

3Dモデル上に公差や注記、寸法を付加するモジュール。注釈は表示/非表示を切り替えたりモデルと同様拡大・縮小が行えます。完成度の高い3D図面により3Dデータの活用領域を広げます。

FT1、FTA 解説動画

ファンクショナル・モールドパート(FM1、FMP)

金型部品やプラスチック部品など薄板ものの設計支援モジュール。モデリング゙順序に依存しない全く新しい設計アプローチにより、意匠や抜き勾配、内部機構との干渉を意識せずにモデリングを進められます。

モールド・ツーリング・デザイン(TG1、MTD)

標準ライブラリを提供し型設計を支援するモジュール。国内外の有名部品メーカーのカタログを用いモールドベースの配置、構成部品の検討・配置が可能です。オリジナルのモールドテンプレートの作成もできます。

TG1(ツーリング・デザイン1)はMTDの機能限定版です。

TG1、MTD 解説動画

コア&キャピティー・デザイン(CCV)

モールド金型設計に必要なキャビ、コア、スライダーの領域分割を行うモジュール。抜き勾配解析、パーティングサーフェス作成などができます。

パート・デザイン・フィーチャー・レコグニション(FR1)

履歴なしソリッド形状へフィーチャー定義を行うモジュールです。履歴のない形状に対しフィーチャーを手動もしくは自動で定義することにより、通常のCATIAデータと同様に扱うことが可能となります。

キャスト&フォージド・パート・オプティマイザー(CFO)

鋳鍛造品プロセス向けの機能拡張モジュールです。とりわけ拡張ドラフトのフィットモードは数時間を要するような複雑なドラフト付加作業を短縮、お客様の鋳造モデル作成を強力にサポートします。

シートメタル・デザイン(SM1、SMD)

フィーチャーベースの板金設計向けモジュールです。曲げやフランジ、カット、スタンプといった板金設計にかかせない機能を提供し、板金形状に必要なモデリング時間を大幅短縮します。作成したモデルの板金展開、展開図の作成も可能です。

SM1、SMD 解説動画

ウェルド・デザイン(WD1)

アセンブリの溶接処理を3Dモデル上に表現するモジュールです。配置した溶接ビードは重量計算、干渉チェックに使用できます。また、モデルを図面化した際には2D溶接注釈が自動的に作成されます。

WD1 解説動画

ストラクチャー・デザイン(SR1)

型鋼ライブラリを用いて構造物の設計を迅速に行うモジュールです。標準またはカスタマイズしたセクションのカタログから取得したエレメントをビルディング・ブロックとして使用します。

SR1 解説動画

コンポジット・エンジニアリング(CPE)

コンポジットデザインのうち、主として構想定義に必要な積層(プライ)の定義などの機能をご提供します。CATIAサーフェスモデルからゾーンを定義しプライを作成するだけでなく、しわの解析(ふけい性解析)などを実行できます。

コンポジット・デザイン for マニュファクチャリング (CPM)

主としてコンポジット製造工程に必要な機能をご提供します。CPEで定義したプライを修正したり、プライの構成を検証する機能のほかに、製品のEOP(End of Parts/製品外形輪郭)を修正したり、製造用モデルや指示書を作成したりすることができます。