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最新バージョンからは二つの計算方法から選択できるように
FlowDesignerの計算方法は、これまでベクトル化による計算を採用してきました。ベクトル化の中で、計算スピードを上げる工夫を行ってきたため、計算スピードについて他のCFDソフトと比べて速いと言われていましたが、昨今の解析モデルの大規模化に伴い、さらなる計算速度を求められるようになったため、新たな計算方法として、コアの並列化を採用することになりました。
ベクトル化とは、複数のCPUを持ったPCでも、計算資源としては1コアを基準に用いて、コア内の内部処理の効率化によって高速計算を実現する方法です。ケース数が多い場合や、複数ケースの計算を同時に実行する場合に有効です。
コア並列計算とは、複数のCPUコアを同時に利用して計算を行うことで、処理速度を大幅に向上させる技術です。処理時間を短縮することができ、特に1ケースをできるだけ高速に行う場合に有効です。
同一モデルについて、ベクトル化とコア並列の場合で、計算速度を比較すると、表1の結果となりました。
計算方法 | ベクトル化 | コア並列 | |||
---|---|---|---|---|---|
使用コア数 | 1 | 2 | 4 | 8 | |
都市空間 風解析 | 100万メッシュ | 28分 | 18分 | 10分 | 6分 |
2,000万メッシュ | 13時間6分 | 8時間34分 | 4時間57分 | 3時間22分 | |
6,000万メッシュ | 38時間42分 | 28時間8分 | 15時間00分 | 10時間39分 | |
室内空調解析 | 100万メッシュ | 8分 | 6分 | 4分 | 3分 |
2,000万メッシュ | 2時間48分 | 2時間8分 | 1時間3分 | 43分 | |
6,000万メッシュ | 10時間12分 | 8時間48分 | 4時間40分 | 2時間33分 |
コア並列は、コア数が2倍になったとしても計算速度が倍にはなりません。しかし、これまで余らせていたコアを一つの計算資源として用いることで、解析速度を向上させることができました。
FlowDesignerのコア並列計算機能は、バージョン2024より、現行ライセンス・現行オプションに追加されました。
並列計算機能については、現行ライセンスで使用できるコア数の制限を設けることで、製品構成を変えずにマルチコア環境を利用できるようになりました。利用可能な最大コア数は、表2のとおりです。
Professional | Enterprice | ||
---|---|---|---|
無制限メッシュオプション | なし | 2 | 16 |
あり | 8 | 制限なし |
なお、無制限メッシュオプションを追加すると、利用可能なコア数を増加させることができます。
FlowDesigner 2024に新搭載された並列計算機能は、主に大規模計算・逆解析や、計算時間を短縮したいときなどに活用できることを想定して開発されています。通常の計算速度で満足できない多くの方にご満足していただけると思います。
無制限メッシュオプションがあるとさらに利用コア数が増えますので、これを機にご利用のハードウェアのリソース活用について、ご検討してみてはいかがでしょうか。
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