設計や確認作業をサポート! SOLIDWORKSのセンサーと関係式

設計変更と確認作業を自動化するSOLIDWORKS センサー機能

製品検討や作り込みをしていく過程で、モデルの形状変更や確認といった作業は繰り返されます。3次元CADはフィーチャーやパラメトリックの特性を生かした素早い変更や3次元モデルを用いた具体的な確認ができますが、多数のパラメーターを変更した場合、確認したりする手間がかかります。

SOLIDWORKSに実装されている「センサー機能」は、指定した要素を監視して形状を自動でのチェックや、関係式により数式で寸法を決定したりするよう定義できるため、モデルの変更そしてチェック作業を効率的に進められます。

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モデル上の要素を自動で監視・警告するセンサー機能

SOLIDWORKS上のモデルに目には見えない「センサー」を設定すると、形状変更や状態に応じて製品に関する情報を常に監視します。指定したセンサータイプに応じて質量や寸法、距離、干渉などの要素をユーザーに代わりチェックします。設定した条件から外れた場合、モデル上に警告を自動表示して通知します。

センサータイプ

  • 質量特性
  • 寸法
  • 測定
  • 干渉認識
  • 近接
  • Costingデータ
  • Simulationデータ
  • Motionデータ

どのようなセンサータイプを指定できるのか?

質量特性

質量特性コマンドで計算される質量、体積、表面積、重心X・Y・Zのプロパティを監視します。

質量を監視し「質量が85よりも大きい場合通知する」ように設定

寸法

モデル上のスケッチ、フィーチャー、合致などで定義する各種寸法の値を監視します。

対象の寸法が「80~120の間にない場合通知する」ように設定

測定

測定ツールにより測定した距離や角度などの値を監視します。

測定距離が「10よりも小さい場合通知する」ように設定

干渉認識

アセンブリ内で構成部品間の干渉の有無を監視します。

アセンブリ内で干渉があれば通知するように設定

数式でパラメーターを定義する関係式

モデル内の寸法に数学的な式を割り当てることで、一定ルールに基づいて値を決定するよう定義できます。スケッチやフィーチャーが持つ寸法やグローバル変数、ほかの関係式などを変数として使用した式を設定できます。

基準寸法に連動するよう関係式を設定

基準となる寸法を基にほかの寸法値を決定するよう関係式を設定しておくと、全ての寸法を手動で変更せずに複数の寸法を一定ルールで連動させて変更します。

基準となる「寸法A」やグローバル変数でほかの寸法値が決定するように関係式を設定

フィーチャー・構成部品の抑制/解除を制御

関係式でif関数を使用すると、ほかの寸法値の変動に合わせてフィーチャーやアセンブリ構成部品の抑制/解除を制御できます。

「ベースの長さが350よりも長い場合はリブを抑制解除、それ以外の場合は抑制」するようif関数を用いて関係式を定義

テキストへの関係式のリンク

関係式はテキストファイルへエクスポートしたり、既存のテキストからインポートしたりすることができます。

関係式ダイアログで関係式を設定してエクスポート、またはテキストファイルで関係式を記述してインポート

また「外部ファイルへリンク」オプションを使用すると、関係式をテキストにリンク付け、テキストを編集・保存するだけで、関係式を変更できます。複数のモデルで同一のテキストとリンクさせれば、テキスト一点を編集するだけで、複数モデルの関係式を制御できます。

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設計や確認作業をサポート!
SOLIDWORKSセンサー・関係式機能のご紹介

主な内容

  • センサーとは……?
  • センサー活用機能:容器の内容量を監視
  • 関係式による形状変更