空気齢/空気余命の絶対値出力とは

FlowDesigner 2021の新機能

室内の空気質・換気状況を3次元で評価する場合、換気効率の指標となる「空気齢」と「空気余命」を用いると定量的に評価することができます。

空気齢(SVE3)室内に入ってきた空気が、室内のある場所に到達するまでにかかる時間。どこに新鮮な空気が行き届きやすいかが分かる。
空気余命(SVE6)室内にある場所の空気が、流出口に届くまでにかかる時間。どこの空気が排出されやすいかが分かる

従来のFlowDesignerでは、空気齢・空気余命は「換気回数(=換気量/換気容積)」をベースに基準化されています。

空間の大きさや換気量に依存せずに空間内の換気状況を分析できますが、目的によっては評価ができないケースもあり注意が必要でした(例:換気量の違いによる相対比較をしたい場合)。

従来の空気齢(SVE3)

FlowDesigner 2021では具体的な数値で空気齢/空気余命を把握

FlowDesigner 2021では、前記のような評価も可能な「換気回数で基準化しない空気齢・空気余命の絶対値を出力する機能」が追加されました。

この機能により、空気齢・空気余命の適用範囲が広がっただけではなく、具体的な時間としての値が出てくるので、よりイメージしやすいアウトプットとなりました。

例えば、空気齢の絶対値で「0.5hr」と出力されたのであれば、その空間に空気が行き届くためには「0.5時間=30分」時間がかかることを示します。

空気齢(SVE3)の絶対値

  • * 本機能はProfessional版・Enterprise版のどちらでもご利用いただけます。

感染症対策などで空気質・換気が注目度が高まっている中で、直感的により伝わりやすい指標かと思います。ぜひ、ご提案材料の一つとしてご活用いただければと思います。

換気の効果を高めるための考え方とコツ