SOLIDWORKS製品によるPMIの活用

製造現場の3次元化を推進するにはPMIが必要

設計現場では、3次元設計が普及してきましたが、製造現場では依然として2次元製作図が必要とされています。

製造現場の3次元化のポイントとなるのが、製造情報(PMI:Product Manufacturing Information)を3次元モデル上に表示する「モデルベースの定義(MBD)」です。この定義は製造業で3次元を活用する新しい手法として多くの企業が注目しており、用途・現場共に拡大しつつあります。

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SOLIDWORKSにおけるMBDを推進するDimXpert

SOLIDWORKSでは、「DimXpert」というPMI付き3次元モデル作成機能を標準搭載しています。DimXpertを使うと、製造上必要となる寸法・幾何公差を3次元モデル上に直接追加し、設計意図と仕様を伝えられます。

  • フィーチャー位置・形状に合わせて寸法公差・幾何公差などの3Dアノテートアイテムを追加。
  • ASME Y14.41-2003、ISO 16792:2006に準拠した寸法・幾何公差、注記を適用。
  • 手動・自動での追加に対応。
  • モデル上での表示や図面ビュー作成にPMIを利用可能。

SOLIDWORKSプロダクト製品では、DimXpertで作成した3次元モデル・PMIをそのまま使用できます。製造情報の確認作業や機械加工プログラムの作成、製品の品質検査など、製造部門で行われる各業務に適したプロダクト製品を利用することで、製造の各プロセスでPMI付き3次元モデルを効果的に利用できます。

1分で分かる SOLIDWORKS製品によるPMIの活用

3次元モデルによるPMIの確認

製造現場で3次元データを利用するためには、PMIを含んだ3次元モデルを図面と同じように確認できる機能が必要です。それは「SOLIDWORKS MBD」で実現しますします。

SOLIDWORKS MBDは部品やアセンブリに対して、モデル上に配置したPMIの表示状態を切り替える「3Dビュー」機能を付加できます。あらかじめ、用途に応じた見やすい3Dビューを作成しておくことで、3次元モデル単体で形状や製造情報を容易に確認できるようになります。

見やすい3Dビューを作成しておくこともできる

SOLIDWORKS MBDで3次元モデルを3D図面として利用

PMIからCNCプログラムの作成

SOLIDWORKSで作成した3次元モデルから、CNCプログラムを自動作成することもできます。3次元モデル上のPMIを利用すると、公差スキーマをベースにした機械加工設定を自動適用できます。モデルの形状やPMIの公差設定が変更された場合は、定義したルールに基づいて加工条件やパスが変更されるなど、加工に必要なCNCプログラミングの時間を大幅に短縮できます。

SOLIDWORKSに完全統合されたナレッジベースCAMにより、加工プログラミングを自動化

品質検査のためのバルーン追加、チェックリスト作成

PMIを基に、品質検査業務で用いるバルーン付き図面やチェックリストなどの検査用ドキュメントを自動作成するのがSOLIDWORKS Inspectionです。検査用の2次元図面を作成する時間を省き、レポート生成の工数短縮に効果を発揮します。

MBD・Inspectionとの連携によりモデルのPMIを基に品質検査業務の効率化が図れる

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モデルのPMIを利用して製造業務を効率化!
SOLIDWORKS製品によるPMIの活用

主な内容

  • PMIを追加する標準機能DimXpert
  • PMIを閲覧する「3Dビュー」機能をモデルに付加 SOLIDWORKS MBD
  • SOLIDWORKS製品による3次元モデルとPMIの活用 など