主な内容
- 大規模アセンブリでの作業を効率的にするには?
- 構成部品の状態
- アセンブリのオープン方法
アセンブリを調整する豊富な機能を使って、快適に作業を進めよう
情報量の多い3次元CADは、複雑な形状や部品点数が多くなるほどデータの読み込み・再構築の処理に多く時間がかかる傾向があります。大規模アセンブリで効率的な作業を行うためには、読み込み・表示させる部品を制限する「アセンブリを簡略化」させることが効果的です。
SOLIDWORKSには大規模アセンブリにも対応するための機能やオプションが豊富にそろっています。ユーザーが手間をかけずにパフォーマンス対策や簡略化ができます。
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SOLIDWORKSではアセンブリの構成部品の状態を指定できます。
抑制 | グラフィック上に表示されず、メモリーにも読み込まれない |
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ライトウェイト | グラフィック上に表示され、モデルデータの一部のみを読み込み |
非表示 | グラフィック上に表示されずグラフィックリソースを低減。メモリー上にはデータは読み込まれた状態 |
標準 | グラフィック上に表示。全てのモデルデータがメモリーに読み込まれた状態 |
構成部品の状態をアセンブリファイルに保存しておくと、保存した状態をいつでも呼び出せます。設計者が扱う必要な情報を最小化することで、システムリソースの消費を節約し、パフォーマンスの向上につながります。
SOLIDWORKSではコンフィギュレーション機能を使用し、一つのファイル内に構成部品の抑制/抑制解除状態を保存した複数のバリエーションを持たせることができます。抑制された構成部品はメモリーに読み込まれないため、必要最小限の構成状態でアセンブリを開き作業できます。
サブアセンブリ内の構成部品の表示状態を保存・管理することもグラフィックパフォーマンスの向上につながります。
SpeedPakを使用すると必要な要素(部品、面、参照ジオメトリ、スケッチ、カーブ)のみを選択して残し、そのほかの情報を表示のみにします。選択した要素のサブセットのみが使用されるため、メモリーの使用を抑えられます。
SOLIDWORKSにはアセンブリを開く際にもいくつかのモードがあり、これらの機能を活用すると通常よりも短い時間で大規模アセンブリを開けます。
解除済み | 全てのモデルデータをメモリーに読み込み |
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ライトウェイト | モデルデータの一部のみを読み込み |
大規模アセンブリモード | モデルデータの一部のみを読み込み。パフォーマンスに影響するオプションを最適化 |
大規模デザインレビュー | 表示情報のみで開く |
ライトウェイトを選択すると、各部品データの一部分のみをロードしてアセンブリ全体をライトウェイトモードで開きます。ライトウェイトであっても一通りのアセンブリ編集作業は可能なため、アセンブリ編集と詳細なグラフィック表示に適しています。
ロードするデータを制限するのではなく、同時にパフォーマンスに影響を与える各種オプションを最適な設定に切り替えます。表示の回転・拡大縮小などの軽快なグラフィック操作が必要なアセンブリ編集に適しています。
大規模アセンブリ内のデータを表示情報のみで開き、迅速なデータ閲覧を可能にするモードです。測定や表示状態の記録、ウォークスルーなどのレビューに効果的です。
大規模デザインレビューモードから「選択して開く」と、必要最小限の構成部品のサブセットを通常またはライトウェイト状態で開いて作業したり、合致の追加と編集、構成部品の挿入したりといったアセンブリの編集も可能です。
SpeedPakコンフィギュレーションを持つアセンブリを開く際には、最後に保存したコンフィギュレーションではなく、SpeedPakコンフィギュレーションを使用して開くように指定できます。サブアセンブリ内の必要なモデルの要素のみを使用するため、大規模でも迅速にファイルを開きます。
選択した表示状態で表示されているアセンブリ構成部品だけを読み込むように指定できます。
抑制では制御できないサブアセンブリ内の構成部品も非表示に設定し、表示状態として保存しておくことでメモリーへの読み込みを行いません。トップアセンブリからサブアセンブリ以下の構成部品まで必要な部品だけを読み込み・表示させて編集ができます。
アセンブリの「開く」「表示」「再構築」のパフォーマンスを解析し、ボトルネックになるファイルの検出、改善動作・統計レポートを提案する機能があります。
パフォーマンス改善に有効な設定や影響度の高いファイルの情報を確認できます。
アセンブリ可視化ツールで構成部品のオープン時間と再構築時間、およびグラフィックス三角形の合計数を可視化し、アセンブリのパフォーマンスをトラブルシューティングするのに役立ちます。
望ましくないジオメトリのある構成部品がアセンブリに含まれている場合、エンティティチェックで検出し、パフォーマンスダウンの原因を解消・改善します。
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大規模アセンブリ処理機能によるパフォーマンス向上
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