3次元データで建設現場のDXを実現

技術革新が進むi-Construction

平成28年より推進されている「i-Construction」は、令和4年現在で7年目となりました。この間、建設機械、計測機器、ソフト・デバイス・クラウド、5G通信網など、さまざまな技術革新が進み、それらを活用した対象工種の増加、地方自治体発注業務への適用も拡大しています。

福井コンピュータ株式会社

ICTの普段使いを目指したソリューション

福井コンピュータ株式会社(以下、福井コンピュータ)では、ICT活用の要領に沿った成果作成支援のほか、「ICTの普段使い」による日々業務の生産性向上を実現するソリューションを展開しています。

  • 測量計算CADシステム「TREND-ONE」(トレンドワン)
  • 施工統合管理システム「EX-TREND武蔵」(エクストレンド武蔵)シリーズ
  • 3D点群処理システム「TREND-POINT」(トレンドポイント)
  • BIM/CIMコミュニケーションシステム「TREND-CORE」(トレンドコア)

などのデスクトップアプリケーションがあります。

それらと連携する電子小黒板アプリ「どこでも写真管理Plus」、現場計測アプリ「TREND-FIELD」(トレンドフィールド)、「FIELD-TERRACE」(フィールドテラス)により、スマートフォンを利用して現場で写真撮影や計測作業を効率化します。

そして、クラウドサービス「CIMPHONEY Plus」(シムフォニープラス)が、前記のデスクトップアプリケーションと現場取得データをつなぎ、シームレスなデータ共有・3Dによる可視化・リモート業務をトータルで支援します。

ここでは、福井コンピュータソリューションを連携活用した、建設現場のDX事例をご紹介します。

点群活用で現場管理が変わる

令和4年度のICT活用工事対象工種として「小規模土工」が追加されたほか、「基礎工」「擁壁工」「構造物工」の管理について要領(案)が公開されました。

「TREND-POINT」では、9月にVer.10へバージョンアップし、追加対象工種での点群活用をいち早く実現しました。

まず、3Dファイル読み込み拡大と計測機能の強化により「TREND-CORE」で作成した寸法記載の2D図面付き3Dモデルと、点群データとの比較計測結果を3Dと断面の同時ビューで精度良く分かりやすく表現できます。

また、従来難しかった法線方向の差分をカラーマップ表現する「ベクトル差分解析」オプションにより、構造物の「出来栄え評価」成果作成のほか、対象物の定期3D計測結果を比較した経年変化の確認など、検査・維持管理の場面でも点群データ活用の有効性を広げました。

クラウドで現場リモート化を実現する

「建設現場の遠隔臨場」では、映像転送に加えて3Dデータを活用することで、最終検査だけでなく、施工前の安全確認や協議までリモート化を実現できます。

「CIMPHONEY Plus」に写真、3D設計データ、3D点群データをアップロードすることで、場所や環境を問わずインターネットブラウザー上で、時系列でデータを確認できます。

遠隔協議では、「TRENDO-CORE VR」データを「CIMPHONEY Plus」アップロードし、協議の参加者がアクセスすることで、遠隔地にいながら同時にVR空間を共有できます。VR空間内では、点群データを基にした正確な現地状況に3Dモデルを追加配置して、施工状況や設計データとの合成イメージを体感できます。

また、施工協議を円滑に進めるための「距離や面積、座標の計測」、「写真撮影」、「施工機械のアニメーション」などの実施が可能です。

検査段階では「CIMPHONEY Plus」へ、「TREND-POINT」からアップロードしたヒートマップと現場で「FIELD-TERRACE」で取得した計測結果を比較・合否判定し、現場検査のリモート化を実現します。

遠隔協議・遠隔臨場は、建設現場の非接触・リモート化を実現し、生産性の向上、感染症対策、場所を選ばない働き方の改革につながります。

このページでご紹介した製品

福井コンピュータは「ICTの普段使い」で建設現場のDXを実現し、測量・建設業の生産性向上につながる製品・サービスのご提供・ご提案に努めてまいります。

福井コンピュータ株式会社

福井コンピュータでは、測量・土木業向けCADソフトウェア・サービスの開発販売を行っています。建設業におけるICTを活用した生産性向上が急務となっているなか、地域社会のインフラを支える建設業の皆様に頼りにされる企業として役立つ商品、価値あるサポート・サービスの提供をすることで社会に必要とされる企業として社会貢献に努めてまいります。