ソリューションたまご ~大塚商会CADエンジニアコラム~
開発・設計分野のお客様と接して気になった話題をヒントに、CADエンジニアならではの視点で思うことを書き留めています。
記事一覧
PDM/PLM導入に必要なことは?
最近は「PDM/PLM」とよばれる設計情報管理システムを導入後、情報を管理・活用し、さらなる業務効率化に取り組まれているお客様が多くなっています。こういったシステムについては導入経験が少ないとされるお客様が多く、導入時には非常に苦労しその後も立ち上がらないというケースが多いといえます。今回は私の経験上からスムーズにシステムを導入し、活用するために必要な事柄についてご紹介します。
設計者による樹脂流動解析活用法を見直そう
「樹脂流動解析成形メーカーや金型屋さんに任せています。」という企業は多いのではないでしょうか?構造解析と比較して樹脂流動解析はまだまだ設計者への普及が進んでいません。今回は樹脂流動解析を身近にする活用方法についてご紹介します。
設計者による熱流体解析はどこまで可能か?
「半導体パッケージやLEDなどの発熱する電子部品をより正確に解析に取り入れ計算精度を高めたい。」「積層を考慮したプリント基板の熱伝導率を解析に取り入れたい。」など高度な解析の要望をどのような機能で実現できるかご紹介します。
「3次元化は苦しい」日本の金型業界の突破口となるか?
円高により各メーカーの海外生産へのシフト、および技術者の海外流出が進み日本国内の空洞化がいわれている中、特に厳しいのが金型業界。今後キーワードとなるのが「金型設計の3次元化」です。高品質・高性能・短納期を実現し、価格勝負ではないプレミア感が今後生き残る一つの策になります。
技術情報の情報漏えい対策
製造業において図面を含む技術情報はノウハウの詰まった機密性の高い情報資産です。想定されるリスクとその頻度から算出する被害額と、コストとの比較になってしまいますが、現在では数年前と比較してセキュリティ対策製品も多種多様なものが販売されています。以前に技術情報の漏えい対策を検討したがコスト面で断念された経緯をお持ちなら、もう一度検討してみてはいかがでしょうか。
アセンブリってどうやって作っていますか?
お客様からの3DCADに関する意識が「いかにして3DCADを利用していくか」に変わってきています。それは当たり前ですが「根本となるCADデータ(アセンブリや部品)をどうやって作成するか」です。単純そうに見えて奥深いこのCADデータ作成にまつわる話を今日はさせていただきます。
3D CADの導入効果
いまや製品の設計・開発に3DCADを使うことは当たり前の時代です。このコラムを読んでいる皆様は3DCADを導入したことで、設計品質や生産性の向上、手戻りの削減など導入当初の目的であった“効果”を感じていますか?イマイチ導入効果を感じられていない…と思った方はこのコラムは必見です。
CAEを上手に使うコツはバランス感覚にあり!?
弊社でも設計者向けCAEを「デザインCAE」と名付け、設計者のCAE活用をお手伝いしてきましたが、導入後、短期間で効果を出しているお客様にはある共通した傾向が見受けられるようです。それは「精度」と「スピード」のバランス感覚がとても優れているということです。
個別受注型装置業において3DCADは向いていない?
組立製造業においては、設計ツールとして3DCADを採用しているか否かは二分されています。ただ、どの企業も3DCADを試験的に導入したり、CADを扱うベンダーより情報を入手され導入検討の経験はあるのではないでしょうか?
データ活用を通して作る「Win-Winな関係」
最近、3DCADのデータの活用に関する相談を非常に多くいただきます。データ活用と一口に言っても、内容は幅広く、お客様ごとにさまざまな悩みが存在するのが実情です。
3Dスキャナーの精度って?
3Dスキャナーをお客様にご紹介すると、必ず聞かれることがあります。それは、「精度はどのくらいなの?」「高精度じゃないと」といった言葉です。
前工程での3Dデータ活用
「当時このツールに出会えていたら」とほぼ全ての工程で3Dデータを活用していた私がしみじみ思ったソリューションがあります。それはプレゼンテーションで3Dデータを活用するソリューションです。
制御設計、残業が増えていませんか?
設計に占める制御設計の割合は増している。設計者の人数が増えず、業務効率が上がらない。設計時間を延ばすのは難しい。結果的に、業務の滞留が起こり負のスパイラルへと突入していくのです。一つの解決策としては、制御設計用のCADを使って設計業務の効率を上げることです。
3D拘束を利用した3D設計手法の考え方
先日、とある雑誌を読んでいるときでした。「360°自由自在に回るハンドルはなんのため?」という一文が目に飛び込んできました。その瞬間、私は雑誌に吸い込まれていきました。
3D設計における公差の表現方法について
3D設計における公差の表現方法について、明確な答えを持たれている方は少ないと思われます。「公差中心でモデリングすべき」「公差には設計意図が含まれているから今まで通りで変えられない」など賛否両論多くの意見をいただきますが、何に重点を置き検討すればいいのでしょうか?
3Dデータの活用方法について
3DCADの使用は一般的なものとなってきました。「単純に図面を作成するのではなく、3Dデータの強みを活かし、もっと有効活用するための取り組みを行いたい」という声を耳にすることが多くなってきました。今回は、3Dデータ有効活用の取り組みをご紹介します。
3Dデータの活用方法について機構解析していますか?
機構解析は、動作アニメーションの作成に始まり、必要な駆動力を求めたり、駆動部の反力の算出、適切なバネ剛性の判断、動的干渉チェックなどが行え、設計者にとって非常にメリットの多い計算ツールです。最近では、メジャーな3次元CADには機構解析の基本機能が統合されるようになり、一昔前に比べるとだいぶ値段も下がり、身近に使える環境も整ってきています。
照明解析
LEDを発光体として取り扱うシステムの照明解析について、多くの問い合わせをいただきます。照明解析では、いかに効率よく少ない光線追跡で精度の良い結果を得られるかが重要です。大塚商会では、多くの照明解析ソフトを取り扱っており、解析目的にマッチングする最適なCAEソフトをお勧めしています。
ナレッジテンプレート設計
「熟練設計者のノウハウをいかに企業資産として残せるか」は数多くの製造業で抱える課題の一つです。「ナレッジ(知識)」という言葉からまず連想されるのは「ナレッジマネジメント」が最も代表的な例になります。CADでも「ナレッジベース」技術が大きなトレンドになっています。
標準化と共通化
「ものづくりを標準化して、設計業務の効率化を図りたい」という要望をお聞きします。主なアプローチとして、部品・ユニットの流用を徹底して行う「共通化」が挙げられています。では、共通化を進めていくだけで標準化を実現できるのでしょうか?そもそも、標準化とはどのようなことなのでしょうか?
大げさに考えないカスタマイズ
数年前も今も「設計業務の効率化」というテーマが根底にあります。最近は、より具体的な検討が始まってきているのではと感じています。小さな効率化を積み上げて生まれた時間的余裕を、本来時間をかけるべき作業にまわし、お客様の生産性向上・競争力強化につなげるための支援をさせていただきます。
解析職人!?
製造現場で実際にものづくりをしている方々の中には、製造過程のさまざまな現象について熟知し、積み重ねた経験や職人的な勘をお持ちの方がいらっしゃいます。誰もが「解析職人」的な解析を可能にできるよう、そして何より客さまの力に少しでもなれるよう、私も技術を磨いていくつもりです。
設計の現場でも「見える化」を
「設計段階におけるコスト削減に取り組みたいのですが、技術者の多くは、人に指示されたアイデアや改善点は素直に受け入れない。自分で気づかないと直そうとしてくれない」設計の現場においてもQCDの改善が求められている中で、どれだけの設計者が取り組めているのだろうか?取り組みの具体的な手段が思いつかないのが現状ではないのでしょうか?
社外に出た図面データの一人歩きを防止する
企業の多くは製品に使用される部品の一部や製品そのものの製作を社外に委託しています。社内外にあるファイルに対して、ファイルを開けなくしたり、コピーや印刷をできなくしたりというように、セキュリティ設定を動的にコントロールする方法があります。
設計者CAEでつまずく理由
いざ、CAEを導入してみたものの、上手く立ち上がらないケースも散見されます。現状は操作が難しくてギブアップしているわけではなく、評価方法が分からずに使いこなせないことが多いようです。解析を上手く使うためのコツ、システム化とは?
情報システムの導入はバランスが大事
「情報システム」設計、開発の部署で言えばPDMシステムなどになると思いますが、導入検討にあたっては、トップダウンの方針とボトムアップの改善のバランスが特に難しいと感じます。