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株式会社マスダック

株式会社マスダック

菓子製造機械の提供のみならず、菓子の生産を請け負う事業なども展開し、業界の発展を多角的にサポート

電気設計にSOLIDWORKS Electricalを採用し、設計期間の短縮、設計ポリシーの標準化、製造コスト削減を実現

和洋菓子製造機械メーカーの株式会社マスダックは、電気設計においてSOLIDWORKS Electricalを導入。これまでは電気設計に2週間程度を要した大規模プロジェクトでも設計期間を約1週間にまで短縮するなどさまざまな成果を獲得している。

また、機械設計において採用しているSOLIDWORKSとの連携が将来的に達成されれば、3D上での配線検討による品質向上・コスト低減、統一された設計ポリシーの確立など、より大きな成果が期待されている。

導入の狙い
  • 電気設計に要する期間を短縮したい。
  • 統一された設計ポリシーを確立したい。
  • 機械製造のコストを削減したい。
導入システム
  • SOLIDWORKS
  • SOLIDWORKS Electrical
導入効果
  • 大規模プロジェクトにおける電気設計の期間を半分ほどに短縮。
  • 主要部品をデータベース化し、設計作業の効率化を実現。
  • 詳細な情報を盛り込むことで設計図の質を向上。

株式会社マスダックについて

業種 機械製造業
事業内容 MASDACブランドの製菓機械の営業・設計/開発・製造・検査・据え付けおよびメンテナンスサービス、菓子の製造・検査および引き渡し、顧客へ提案する菓子の研究・開発
従業員数 266名(2017年7月現在)
サイト http://www.masdac.co.jp/

3D CADを導入することで、CADソフトウェアをグローバルで統一

株式会社マスダック(以下、マスダック)は和洋菓子製造機械メーカーとして1957年に設立(当時、新日本機械工業株式会社)。1959年に開発した全自動どら焼き機は好評を博し、現在では国内シェア9割ほどを占めるまでに売り上げを伸ばしている。どら焼き以外にも、さまざまな和洋菓子に対応したオーブン、充填成型機、直焼焼成機などの生産を手掛けるほか、菓子の生産を請け負う事業も推進するなど、和洋菓子業界の発展を多角的にサポートしている。どら焼き機は、2003年のiba展(ドイツ)において広く市場に認知され、現在では欧州、ロシア、中東、北米、中米、アフリカに販売が広がっている。こうした活動が評価され、マスダックは2014年に経済産業省が実施した「グローバルニッチトップ企業100選」に選ばれている。

「マスダックは『はじめに菓子ありき』という基本姿勢の下、おいしい菓子を作れる機械を提供することを目指して創業しました。その後、安全性や衛生面などにも配慮した和洋菓子製造機械の提供を行うことで着実な成長を続けてきました。2004年にはオランダにマスダックインターナショナル(当時、マスダックヨーロッパ)を設立し、海外でもビジネスを展開しています」と取締役 機械事業部長 三田修市氏は自社のビジネス展開について説明する。

マスダックは1980年代からCAD活用をしているが、2000年代にグローバルビジネスを展開するようになってから、海外拠点とのCADソフトウェアの統一が課題となった。「グローバルで3D CADに統一することになり、複数のソフトウェアを検討しました。結果として、海外拠点で既に活用していたSOLIDWORKSを日本でも採用することになりました」(三田氏)。

マスダックは顧客のニーズを最優先しており、国内で製造する和洋菓子製造機械は顧客の要望に添って一から開発する受注機が中心となっている。コンビニエンスストアなどに対応するため、菓子開発のサイクルの短縮化が進む中、菓子製造機械を提供するマスダックでも構想設計、詳細設計、試作品テスト、製造などの工程を短期間で行うことが求められている。

「SOLIDWORKSを導入しましたが、短い開発サイクルを繰り返す受注機の設計では以前のCADから切り替えるタイミングを見い出せませんでした。そこで、受注機に比べて設計時間の制約の少ない汎用型の標準機であればSOLIDWORKSに切り替えられると考え、現在はそれを推進しています」(三田氏)。

標準機とはいっても、菓子のサイズなど細かな調整を行う必要がある。基本の図面を3D CAD化しておけば、微調整部分を修正するだけで、自動的に図面を出力可能になる。「一方、受注機でもSOLIDWORKSの活用を検討しています。受注機の中には、特殊性が高いものがありますが、3D CADの解析機能を活用すれば、構想設計の段階で強度や動作のシミュレーションを行えるでしょう。また、カバー部分などの設計では、3Dの方が分かりやすいというメリットがあります。受注機を全面的に3D CADに切り替えることは難しくても、このように有効な部分に3D CADを適用し、2Dと組み合わせて活用するという方法でも大きな成果が期待できます」と機械事業部 生産本部 技術・管理室 室長 大舘邦幸氏はSOLIDWORKS活用の見通しについて語る。

取締役 機械事業部長
三田修市氏
「3D CADはまだ数年の実績しかありませんが、今後より有効に活用できるように着実に取り組みを前進させていきたいと思います」

機械事業部 生産本部 技術・管理室 室長
大舘邦幸氏
「和洋菓子製造機械の開発サイクルは短くなっており、3D CADを有効に活用して効率化を図ることが重要になります」

効率化、標準化、製造コスト削減を目的に電気設計のツールを刷新

このように機械設計では、CADの活用が促進されていたが、電気設計では組織面、ツール面などにおいてさまざまな課題を抱えていた。

「以前は製品群ごとに電気設計のチームが分かれていたので、電気設計のオペレーションを標準化することが困難でした。同じ方法を用いたつもりでも、チームによっては細かな手順が異なる、コストにばらつきが生じる、図面の書式が違うということが発生します。そこで、2014年に電気設計部を組織して、チームを一つにまとめました」と機械事業部 生産本部 電気設計部部長 川瀬輝雄氏は電気設計に関する課題について説明する。

電気設計のツールとしてはVisioを活用していた。Visioは作図用ソフトウェアで、設計図についても単に作図としての図面であれば対応が可能だ。「1990年代に電気設計用のツールを探しましたが、当時はWindows上で手軽に使える電気設計用のCADはほとんどありませんでした。そこでVisioであれば、低コストで導入でき、ある程度の描画に対応できるということから活用を開始しました」(川瀬氏)。

しかし、長年使う間にさまざまな課題が浮上してきた。「当初は頻繁に使う部品についてはステンシルとして登録していましたが、新しい電気部品の登場とともに対応が遅れ、テンプレートが崩れてきてしまいました。しかも、製品群別にチームが分かれていたので、全体を管理することが難しかったのです」(川瀬氏)。

Visioを活用した電気設計では、設計ミスによる手戻りも発生していた。「Visioは描画の自由度が高いのですが、逆に何でも描けてしまうことも課題になりました。登録していない部品であっても描き起こして設計図に組み入れられるのです。そして、その作図の段階で型式が間違っていたとしてもそのまま通ってしまい、製作の段階で初めてミスに気づくというケースも発生しました。また図中の記号も担当者によって形が異なるといったこともありました」(川瀬氏)。

こうした課題を解決するため、マスダックは新たなツールの導入を検討。機械設計のSOLIDWORKSを導入した実績のある大塚商会に相談したところ、複数の製品が提案された。「提案いただいた製品を比較検討した結果、SOLIDWORKS Electricalの採用に決定しました。ツールの入れ替えに当たっては、設計に要する期間を短縮できること、統一されたポリシーで設計できること、製造コストを低減できることを目的としていましたが、SOLIDWORKS Electricalであればそのいずれの目的の達成も見込めると判断しました。また機械設計と同じSOLIDWORKSの製品であれば、将来的に連携できることも大きな評価ポイントでした」と執行役員 情報システム室 室長 橋本靖博氏はSOLIDWORKS Electricalの評価について語る。

機械事業部 生産本部 電気設計部 部長
川瀬輝雄氏
「ツールの使い方については、大塚商会さんが開催する講習に電気設計部の全員が参加することで、一定のレベルまで習得できました」

執行役員 情報システム室 室長
橋本靖博氏
「SOLIDWORKS Electricalのマニュアル作りの際は、情報システム室のメンバーも参加してトラブル対応などの観点からルールの整備に協力しました」

120~130枚にも及ぶ大規模案件の作図作業を約半分の期間にまで短縮

SOLIDWORKS Electricalの採用を決定したマスダックは、2014年に3ライセンスを導入した。「新しいツールの導入に当たって、最初にルールを整備することが重要でした。そこで、まずは3ライセンスを導入してルール作りを進めました。設計図の作成方法、部品のデータベースへの登録など、大塚商会さんにアドバイスをいただきながら細かな点までルールを定め、マニュアルとして整備しました」(川瀬氏)。

こうして運用体制が整った段階で、電気設計部のスタッフの人数分(当時16名)までライセンスを増やし、本格的な活用が始まった。「SOLIDWORKS Electricalをインストールする作業は情報システム室が主導して行いました。電気設計部のスタッフが必ずしも在席しているわけではありませんので、そこを調整しながらインストールやバージョンアップを実施しています」と情報システム室 大島孝一氏はソフトウェアの管理について説明する。

その後、電気設計部の増員に合わせて2ライセンスを追加。新規受注機や一部の標準機などから段階的にSOLIDWORKS Electricalに切り替えられてきた。「SOLIDWORKS Electricalでは主要部品がデータベースで一括管理されているので、作業の効率化が実現し、ミスも大幅に低減しました。また、以前は部品の集計を手作業に頼っていましたが、SOLIDWORKS Electricalにはレポート機能が装備されていることから、その作業の手間が大幅に削減されました」と機械事業部 生産本部 電気設計部 チーフエンジニア 新井克寿氏はSOLIDWORKS Electricalのメリットについて語る。

電気設計における作図作業は効率化され、例えば、120~130枚の図面を仕上げる大規模プロジェクトの場合、以前では2週間ほど要していたところを約1週間で仕上げるようになっている。さらに、より詳細な部品情報などを盛り込めるようになったことから、設計図の質も大幅に向上した。端子台の番号が全て自動的に書き込まれるようになったので、製造部門は電気設計部に問い合わせることなく、設計図通りに組み立てられ、スムーズに作業が進められる。また、制御盤の設計を正確かつ容易に行えるようになった。このため、設計段階で最適な盤サイズを選定でき、結果としてコンパクトな盤による省スペース化が可能となった。

大島孝一氏
「打ち合わせなどの際に電気設計部のニーズを組み取り、バージョンアップのタイミングなどを提案するようにしています」

機械事業部 生産本部 電気設計部 チーフエンジニア
新井克寿氏
「電気設計図に詳細な情報を盛り込めるようになったので、製造部門で誰が作業しても一定の質が保てるようになりました」

データベースに登録された部品を組み込むことで詳細な設計が可能

制御盤の設計例

機械設計と電気設計のCAD連携により3D CADのさらなる有効活用を

今後は機械設計と電気設計でシステム連携を図り、さらなる効率化を目指している。

「機械設計の部門においてSOLIDWORKSの活用を促進すれば、機械、電気のCAD連携が可能になります。そうすれば、お客様に3Dにビジュアル化された形でプレゼンすることができます。そして、詳細設計でも配線などの詳細な部分まで計画することで製造部門とのスムーズな連携が実現するなど、期待はますます膨らみます」(三田氏)。

SOLIDWORKS Electricalでは、部品のデータベースから価格情報を取得可能になっている。現時点では部品や価格情報の登録を進めている状況にあるが、これが整備されれば構想設計段階でのコストコントロールが可能となり、さらに大きなメリットにつながる。

最後に三田氏は今後のビジネス展望について語る「今後はお客様の人手不足などの課題を解決できるシステムの開発、あるいはIoTを活用したサポート体制の実現などを目指していきたいと考えています。また、機械、電気のCAD連携を実現し、統一された設計ポリシーを確立することで、マスダックの機械に対する信頼性を高めて、お客様のニーズにお応えしていきたいと思っています」。

マスダックは最先端の技術を駆使することでこれからも質の高い製品開発を続けていく。

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