FlowDesigner 2024で音響オプションの計算機能が充実!

FlowDesigner 音響オプションの強みとは?

FlowDesignerに音響オプションがあることをご存じでしょうか? 従来のバージョンでは、機能面において、音専用のシミュレーションソフトには及ばない問題もありましたが、FlowDesigner 2024からは計算機能が充実し、音の解析にも対応できるようになりました。

建築設計で意識すべき音について

建築設計において、環境4要素(注1)の一つである「音」は、快適な空間づくりや法令遵守のために重要な役割を果たします。「音の解析も少し実施してみたい」といったお客様が増えており、音のどのような部分で設計に反映させたいのかを聞く機会が増えてきました。

法令遵守

建築基準法では、建築物の用途や規模に応じて、室内外の騒音レベルに関する基準が定められています。騒音規制法においても、工場や事業場から発生する騒音について規制が設けられています。音響解析を設計初期段階から取り入れることで、設計変更ややり直しを減らし、効率的に設計を進められます。

快適な音響環境の実現

室内外の騒音や防音レベルを把握し、適切な遮音・吸音対策を講じることで、快適な音響環境を実現することができます。また、音の反射などをうまく活用して、コンサートホールや劇場などにおいては「音の調和」についても検討することができます。

  • (注1)環境4要素:音、光、熱、空気

FlowDesignerの音響オプションを使う強み

FlowDesignerの音響オプションを使うメリットは、「FlowDesignerと同じ操作性で音のシミュレーションも解けること」にあります。

FlowDesignerの基本的な操作方法を理解していれば、音響シミュレーションもスムーズに開始できます。FlowDesigner音響オプションであれば、習得コストを抑え、短期間で音響解析を始められます。

また、熱や気流を解析したモデルを音響解析に利用できため、モデル作成にかかる時間を大幅に短縮できるメリットもあります。

新バージョンで追加された機能

FlowDesigner 2024では、今までの機能に加え、以下の機能が追加されました。

  • 音線法
  • FDTD法(時間領域法)
  • 点音源の設定
  • 周波数ごとの条件設定

上記のうち、音線法とFDTD法は、新しく追加された計算手法となります。

音響解析の手法については、大まかに分けると三つの方法がありますが、これまでは周波数領域法のみに対応していました。三つの方法で解けるようになったというのは、大きな強みとなります。大空間の解析に力を発揮する音線法、過渡解析に対応可能なFDTD法、周波数ごとの結果を得られる周波数領域法があれば、多くのニーズに対応できます。

 幾何学的方法波動論的方法
時間領域法周波数領域法
計算方法音線法FDTD法有限体積法
波動性回析・透過・干渉不可扱える扱える
対象周波数高周波低周波(メッシュ制限より)低周波(メッシュ制限より)
適用範囲大空間小規模空間の過渡解析小規模空間の定常解析
逆解析可能不可可能

取り扱える音の性質に注意

ただし、取り扱える音の性質について、できることとできないことがあるため、計算方法の選択には注意が必要です。

 

幾何学的方法扱える不可不可
波動論的方法扱える扱える扱える

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