主な内容
- アセンブリの基礎
- アセンブリの編集・検証
- SOLIDWORKSでできるアセンブリ作成方法
アセンブリの基礎と作り方・活用法を知る
3次元CADにおけるアセンブリの作成とは、製品を構成する単一の部品やサブアセンブリを組み合わせて製品の組立状態を再現することを指します。正確に作成されたアセンブリはさまざまな検証にも利用できるため、設計を行ううえで重要な要素です。
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アセンブリ機能や概念として知っていても実際にCAD上でどのように作成するかご存じですか?
3次元CADにあまりなじみのない方は、製品を組み立てるというと事前に完成した部品をプラモデルのように組み立てる「ボトムアップ手法」をイメージされるかもしれません。
しかし、SOLIDWORKSではアセンブリ上で設計基準となる要素や他部品を参照しながらモデルを作成する、いわゆる「トップダウン手法」に適した機能が多数搭載されており、さまざまなアプローチでアセンブリの作成を進められます。
アセンブリの構成部品となる既存部品・サブアセンブリを挿入・組み合わせることで、製品形状を再現するトップアセンブリを作成します。
構成部品は3次元空間で自由に移動・回転して動かせます。おおよその位置を合わせたり方向を合わせたりすることで、組み付け作業に備えることができます。
アセンブリ内では「合致」と呼ばれる定義により構成部品の設置状態を定義します。合致によりモデルが完全に動かないよう拘束したり、一定の自由度を残して製品の機構を再現できます。
コンフィギュレーションとは、1ドキュメント内にパラメーターやフィーチャー・構成部品の構成が異なるバリエーションを作成する機能です。
アセンブリ内の構成部品にコンフィギュレーションが作成されている場合、構成部品選択時に表示されるプルダウンから簡単にバリエーションを切り替えられます。
アセンブリに組み込まれた構成部品を別ファイルの構成部品へと置き換えられます。一部の要素を別規格の類似部品に変更するなど容易に対応できます。
作成したアセンブリを基に測定、質量特性、干渉認識、クリアランス干渉、穴整列など多数の検証ツールを使用して設計の適正を検証できます。
測定 | 距離、角度、領域など選択ジオメトリに応じた測定が可能。構成部品間の距離測定に便利 |
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質量特性 | アセンブリ全体の質量測定が可能。アセンブリの重心をフィーチャーとして作成可能 |
境界ボックス | 境界ボックスの寸法を利用すると、出荷の際のパッケージに必要な寸法を判断 |
干渉認識 | 構成部品同士の干渉を評価 |
クリアランス検証 | アセンブリ内の選択された構成部品間で指定された許容可能な最小クリアランスに満たないすき間を検出 |
衝突検知 | 構成部品移動コマンドのオプションである衝突検知を使用して動的な干渉を確認 |
穴整列 | アセンブリ内で穴中心が整列していない箇所を検出 |
パフォーマンス評価 | アセンブリのパフォーマンスを解析し、パフォーマンスを改善する動作を提案 |
部品・サブアセンブリを「エンベロープ」として組み込むことで、アセンブリ内で質量や製品構成を計算しない参照用要素として利用できます。概略形状など製品の設計基準を定義したレイアウトパーツをエンベロープとして組み込むことで、製品構成に影響を与えずに設計基準を共有して設計を進められます。
アセンブリ内に組み付けられた構成部品からサブアセンブリを作成できます。アセンブリ内で部品の追加・作成を進めながら任意のタイミングで、構成部品をサブユニット化できます。
複数のソリッドボディで構成された部品ファイルからボディを個々の部品ファイルに保存し、同時にアセンブリ化することができます。ピンや溝等、部品同士のはめ合いが重要な製品アセンブリを部品から容易に作成できます。
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SOLIDWORKSの基本機能 ~アセンブリ~
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